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2008年12月14日 (日)

シルクロードの国境

        国境の町に向かって 
カラクリ湖を過ぎて 中国とパキスタンの中国側の国境の町タシュクルガンに向かいます。
このパキスタンに向かうシルクロードは シルクロードの物資の交易路としては余り重要とは言えません。  しかし シルクロードを仏教を含む文化の交易路として考えると 重要な路だと思います。
国境の町に向かいながら 今まで通り過ぎて来た中国と言う国に付いてもう一度考えます。
ある地方紙に 辺見庸さんは 「東風は西風を圧倒したか」と言う一文を書いています。 これは 辺見さんが八月の北京オリンピックを尋ねて感じた事を元にしていす。  この様に 書いています。

    五輪を開催した北京に、私はいわくいいがたい違和感をおぼえ、そのわけを探しあぐねていた。いま、やっとわけがわかった気する。これはある種の自己嫌悪なのだ。資本という食人的関係性から逃れられない「われわれ」への。東風の資本は西風を圧倒しつつある。だが、資本の運動にはもともと西も東もありはしなしい。いまは魯迅にならい、こう祈ろう。「人間を食ったことのないこどもは、まだいるかしら?せめてこどもを」

私も 幾度と無く中国を訪れましたが ある種の違和感をずっーと感じています。シルクロードを旅して行く時の自分の気持ちの中には 明確な姿としてはないですが ある種の自分のルーツを探す気持ちが有ります。
しかし そこに有るのは形としての相似形と 気持ちとしての違和感です。それは 否定し切れないと言う意味で 自己嫌悪という形で自分自身に引き受けないと 本当の関係は見れないのだと思います。
中国に対する 私の個人的な幻想が打砕かれて行けば行くほど その想いは強くなる感じがします。

どちらにしても 人間はその様な個人的な幻想を基にして生きて行く動物であるのですから そこに拘るのは世界を拡げる とっても大切な要素なのです。

          では 国境の町を
そんな訳で 今年はここまでで終わります。
来年には 国境のクンジュラブ峠を越えてカラコルムハイウェイを通ってパキスタンに入りたいと思います。
パキスタンは 現在はイスラムの国ですが歴史的には 仏像の発祥の地でもあります。 その辺を来年は見て行きたいと思います。

     それでは 良いお年をお迎え下さい

          

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